2022/09/20 13:18
『まこも』とは、漢字で『真菰』カタカナで『マコモ』と書かれたりもします
(こも、菰、コモと呼ばれることもあります)
日本では、かつみ、はながつみ、ふししば、こもがや、こもぐさ、かつぼ、ちまきぐさ、とかいろいろな名前で呼ばれていました
こもとは、敷物と言う意味もあります
見た目はガマやアシなどと似ていて川沿いや水辺などにもともと自生していたイネ科の多年草です
まこもを見た方は、「近所の川縁で見かけるあれですか?」とおっしゃられますがその多くはまこもではなくガマやアシなどのことが多いです
まこもは世界的には4種類あり、東アジアや北アメリカに生育しております(日本にある種はZizania latifolia Turcz.)
生育域は南はインドネシア、北はシベリア東部・北海道までで、日本全国で栽培可能です
そのことから実際にマコモサミットで全国のまこも関係者が集まれば北海道から沖縄県までの全国各地から集います
日本では縄文時代の遺跡よりまこもの実が出てきたり、古事記や万葉集にまこもと思われる記載があったり、江戸時代の文献「和漢三才図会」には雕(彫)胡米、菰米、茭米、と書き飢饉の際には食料に当てるとされ、日本に昔よりあったことがうかがえます
まこもの使われ方
まこもで一番使われるのは葉の部分になります
まこもは葉の成長が早く大きく育つこと、葉の抗菌作用により衛生的であることから一般的には敷物や枕、神道ではしめ縄や神事の際に足元に敷かれることで場を清めたりされていて『神が宿る草』とも言われます
同様に麻も神道では大切にされております
まこもの実は『菰米(もしくはワイルドライス)』と呼ばれ、一部の自然派の方々には好まれて食べられています
そして、『まこもたけ』を野菜として食べます
まこもたけ、まこもだけ、と呼び方はありますがこれに明確な違いはないようです