2022/12/20 14:25

まこもたけはシーズンが約1か月と短く、一気にできていきます

その時期は生のまこもたけを必死に収穫していくのですが出荷先の兼ね合いや人手の問題もあり、どうしても全てを出し切ることはできません


そこでまこもたけの保存食品を作ろうということで乾燥まこもたけを試作してみました


作ってはみたものの実際需要はあるんだろうか、、と思い試しにマルシェで出してみたところかなり反響がありました

まこもたけファンの方はシーズン外に食べられることを喜ばれ、興味ある方も急いで調理しないでもいいところが手をつけやすくしているようでした


翌年は本腰を入れて作りましたがどうしても生のまこもたけの繁忙期に収穫・加工するのは大変でできる量に限りがあることが課題となりました


そこで福祉施設の方に収穫から加工までしていただく農福連携をやってみました

すると、利用者の方は収穫がすごく楽しいみたいで加工作業もコツコツやるのが向いている方が多いことがわかりました


干しまこもは、黒穂菌旺盛で生の時よりも甘みと歯ごたえがしっかりしたかたちになるようです

まこもたけの特長がより強調されています


食べ方はお湯で戻して調理するのですが、お味噌汁にポンと入れるだけで簡単に食べられて甘くて美味しいので汁物に入れるのをお勧めしてます


また、後期のまこもたけは最終形としてその実が爆発して裂けていくものが多いです


こういったものは流通できるわけもなく基本的に消費されることなく土に還ってもらうのが一般的な対応でしたが、それを取ってきて手で割いて乾燥させた『割きまこも』


これは干しまこもの中でもさらに甘みが強いことがわかり、さきいかみたいにそのまま食べてもいけますし、干しまこもと同じように水かお湯で戻して調理して食べてもよし


完全に捨てるしかなかったものを利用

究極のもったいない!に対応したいいものができそうです


『割きまこも』は来シーズンから本格的にやっていく予定です


これらを進めることで消費者の皆様には新しいまこもたけの楽しみ方を提案でき、福祉施設では楽しく作業していただけることから三方善しにできるものと感じております