2023/01/10 01:37

まこも葉は、しめ縄や円座にしたり、カット・焙煎してまこも茶にしたり色々活用されます

その活用のひとつに葉っぱを乾燥・粉砕したパウダーがあります

パウダーは、そのままお湯に溶いてお茶のように飲んだり、食べ物に混ぜ込んでまこもの緑色をつけたり香りを楽しんだりできます


パウダーは、単純に乾燥葉を粉砕したものと言ってしまえるくらいシンプルなもので品質に差が出なさそうですがまこも茶みたいによくよく見比べれば作るまこも農家さんによって意外に差がみられます


今回はそのまこもパウダーの品質の差がどのようにできるのかについて考えていきます


まこもパウダーの品質に関わる要因について大きく分けると『まこも葉の状態×加工方法』になりますがそれぞれをみていきたいと思います


1.まこも葉の品質


まこもは基本的に強い植物で水とお日様の光がきちんとあればだいたい育ってくれますしまこもたけも美味しいものがだいたいできてくれます

まこも葉も同じようにできそうですがその品質はパウダーにしたときにわかりやすく出てきます


まこも葉の栄養状態


栄養が良いものほど背丈が高く深緑の葉になりますが、栄養不良のものだと背丈が低かったり葉が黄緑がかってきたりします


そうなる要因には、

・まこも株の年数が進んでいる

・まこもが密生してしまっている

・若葉の成長しきってないものや、9月過ぎた秋頃の葉の栄養状態が悪くなってきてるものなど時期

などがあり、それをクリアするためにまこも農家さんは1.2年ごとに植え直しをしたり、収穫が大変でも夏頃に刈ったりします


まこも葉の部分


刈り取るまこも葉は、地面に近づくに従って繊維が太くなりますので嵩は増しますし、収穫も楽ですがパウダーの色が白っぽくなりやすくなります

より良質な葉にするには葉先に近いところを使うのが望ましいです


2.葉の加工について


まこもパウダーの品質には収穫した葉をどう加工するかが重要です

乾燥時間は短く、粉砕はできるだけ細かくできたパウダーを密封できることが理想になります


粉砕については、まこもは繊維が強いため家庭用のミルなどでやってもうまく粉末になりません

業者に出しても粉砕するのは難しく、粒子を細かくするのは大変でコストが高くなります


粗いと溶かして飲む時にざらつきが気になりますし、何かに混ぜ込む時にも小量で色が出やすいのは細かい方になります


またパウダーをきっちり密封できているものの方が香りや色が落ちにくく長期保存することができます


それらのことを踏まえてパウダーの品質をあげるには自前では限界があって、やはり業者に依頼するのがいいと思います


しかし、それでも自前更にクオリティーを上げられないかと考えていて、今年はいくつか試みてみようと思います


もし機会が有れば、みなさんもそのまこも農家さんごとのパウダーの違いを味わってみてください